すべての道はローマに通じるをもじって語られるほどの本物の鮨とはこういうものだったのか、がよ〜くわかるよ。
全国の飲食店全部の中で4位に入ったミシュラン三ツ星の鮨さいとう!
斎藤くんもよくうちに食べに来るよって。
はっきり言うけど、いずみの方が美味いっす😋
ノンフィクション『失われゆく鮨をもとめて』のモデルになった知る人ぞ知る名店でもある。
ただ、ここのオヤジ、ウルサイ(笑)
自分のことを りちゃーど歯車と名乗っている。
どうやら、リチャードギアと言いたいらしい(爆)
先ず、いる客を並べて口上が始まる。客は小学校一年生が初めて担任の先生から挨拶を受けるが如くかしこまっている(苦笑)
「ネタの説明が終わるまで食べちゃダメだよ!食べたら勘定二倍だからね!!」
しかし、このウンチクは本当に勉強になる。6割はここのオヤジが全国の漁港を訪ね歩いて開拓した産地直送じゃき。
とくにウニは箱に入ったのをミョウバンで固めたのを高級寿司屋でも平気で使っていたからね。
利尻島まで行って塩水ウニを開発したのはここのオヤジ。
握りの前に、個性的な酒肴が連発します。
マンボウの口や魚の内臓を使った料理や、割烹顔負けの逸品。
塩辛だけで複数種用意されている。魚卵の痛風三点セットとか呼んでいたが(笑)
びっくりするよ。
酒肴だけでなく、味噌や柚子胡椒など調味料も自家製。
凝るとか、こだわりとか、この店のための言葉だよ。
目黒『寿司いずみ』
食べてる間、ずっとウンチクは続く。鮨とはなんぞやと教えてくれる最高な店だよ。
生物は一切置かない、全てになんらかの《仕事》が入っている。
だから、醤油を付けることは一切ない。
オヤジは新鮮な魚をご飯に乗っけてるなんてのは、それは鮨ではなく、刺身ご飯と言います。と、
お酒好きには堪らない酒蔵直送の数々も。
握りは絶対手渡しでくるっとひっくり返って口に入る。