食い道楽ぜよニッポン❣️ 京都祇園 朝食喜心❗️

180807朝訪問
かの昔、ご飯とめざしと漬物と味噌汁だけで勝負をする店があった。
そこには農家や生産者をたずね歩くだけではなく、食に対する尊敬の念とそれを育む生産者への感謝と真心が満ち溢れている世界観があるのだった。

米、炊き方、炊きたての美味しいところ、素材にとことんこだわった、素材を愚直なまでに引き立てるあまりにもシンプルな料理となって多くの人々に衝撃と感動を与えた。

その当時、この若き料理人は
草喰 なかひがしを京都に開店させた。
今や最も予約の取りづらい店の一つに数えられミシュランも星を2つかな、付けた。

あの鞍馬山の麓にひっそりと孤高の中に佇む、下界からは程遠い場所にありながら1年先まで予約でいっぱいという美山荘の中東料理人の弟が開いた店である。

時代はこの少し奇異な兄弟のDNAからか、その三男坊が日本が誇る究極の朝食として監修をせしめる店を京都 祇園に復活させたのだ。
まさに何も足さない、何も引かない、心が喜ぶ料理。
こんな料理がフレンチやイタリアンにあるだろうか!?


その名も朝食 喜心である。
五感が美味しいと声を上げている。美食の数々はあれど、反面身体が過剰なカロリーに蝕まれていくような後悔だったり?!
豚は死ね。狼は生きろ!みたいな(笑)
しかし、胃袋がこれだけ満ち足りる食事ってないな❣️
日本て素晴らしいなあと心から思える瞬間かも。

向付の
・汲み上げ湯葉にすりおろしたわさびを軽く混ぜて食す。
湯葉が美味いよ。


基本は一飯一汁。
・土鍋炊きたてご飯


お米からご飯に変わった瞬間の煮えばなというが、最初に出される。

ご飯の甘味を一番味わえるそうだ。ご飯が主役という意味を感じる。最後はおこげも出してくれる。

汁物は三種から選べる。
・京白味噌の豚汁
・季節野菜の汁物
・海鮮和風とまと汁

私は京白味噌の豚汁を選んだ。
京らしい上品なおだしに白味噌の甘みが程よくマッチしており、具材は賀茂茄子の揚げたもの、賀茂茄子の皮をパリパリに揚げたのと絶妙な食感になっていて、小芋や人参、豚肉にもよく合う。

・うるめいわしの丸干し
これほど美味いご飯に合うおかずはないのかもね。

・そして漬物

倒産しかけの東芝を救い経団連の会長まで務めた土光さんが質素な生活で自宅で必ずご飯に丸干しと漬物だけの食事だったと喧伝されていたが、実は本当に美味いものはなんなのかを知っていたんじゃないかと疑ってしまうよ(笑)

一品メニューで山田農場の卵を2杯目のご飯で卵かけごはんにしてもらった。


自家製のちりめん山椒

無添加のソーセージ

もういうことありませんわ。
祇園お茶屋街の中にあるが近くに風神雷神図で有名な建仁寺がある。


ちなみに鎌倉にも最近オープンさせたらしい。