食い道楽ぜよニッポン❣️ L’évo 富山

谷口英司シェフ率いる究極のローカルガストロノミー。世界に自慢したい富山の秘境レストラン!
2020年オープンしてミシュラン二つ星、食べログ4.53を得ている。

土佐の山奥育ちの私がどんだけ田舎やねん!と腹立つくらいじゃき。
暗く長く、くねったトンネルを抜けて、車一台やっと通れる山道、古びた木造と錆びた鉄パイプの欄干でちょっとぶつけたら落ちてしまう橋、そんなところをクネクネ回って秘境レストラン&オーベルジュにやっとこさ辿り着くといった有様。




















冬は雪に覆われる山奥の知る人ぞ知る“秘境レストラン”。
アクセス困難な秘境にありながら、全国から泊りがけで客が殺到する、外国からもここを目指してくる。
海外の有名なシェフたちも一度は訪れたという凄まじい集客力‼️

何故に!?人気の秘密とは…?
彼らがここに泊まる目的は、観光ではなく「ただ食べるだけ」のために!

■予約半年待ち…キャンピングカーで来店客も!

来店客の一人は「満足感がハンパない」「変化球と剛速球を合わせて投げてくる料理❣️」とまで言う。

コースメニューは全12品。イノシシやクマのジビエ、山菜などの食材を生かした料理で、あっという間にミシュラン二つ星🌟🌟

最先端は、地方でこそ生まれる。

フレンチの最先端X富山の食文化=どこにもない料理‼️

フランスの世界的な三つ星店などで最先端のフレンチを習得し、5年前に富山にやってきた谷口シェフ。華やかな経歴を持つシェフだが、彼の店ではフランス産のフォアグラ、トリュフといったフレンチで定番の、有名輸入食材がコースの主役になることはない。
だからいい!

出されるのは、地元でとれた山菜やヤギのミルク、イノシシや熊の肉、そしてホタルイカや白エビ、ゲンゲ、ノドグロなどの富山湾の海の幸が使われた、独自のフルコース。地元で食べ尽くされた食材が、谷口シェフの手にかかると全く新たな料理へと生まれ変わっていく。

代表作、タラの料理「漆黒」。身の表面の黒い部分は富山の伝統食「黒作り」。黒作りが含む酵素で身のうまみを引き出す。



谷口シェフのスペシャリテと言えば、まずは「L’evo鶏」、さらに「大門素麺」も有名な一品。
また、天然のグルヌイユ(カエル)を使った料理もびっくりする美味しさなので、提供している旬に予約が取れたら幸運だと思う。

谷口シェフは考える。「日本の“地方”を、もっと誇れないのかなと」。

⭕️富山を誇れ!
新生『L'évo』のオープンにあたり、11人のスタッフ全員が、利賀村に引っ越しました。人口350人の村に、新たにやって来た11人。そして山奥のこの村を目指してやって来るゲスト。人の流れが変わり、村の知名度が上がり、やがて人々の意識も変わっていくことだろう。






かつてコペンハーゲンにレストラン『noma』が誕生し、世界屈指のレストランとなった時、人々は『noma』の料理だけでなく、デンマークの食そのものを讃えたという。
同様に『L'évo』の成功は利賀村富山県の評価を変え、意識を変え、やがて食文化そのものを変えていくことになるのかもしれない。

「ノーマ」の影響でデンマークを訪れる観光客が増えた上に、農家や漁業者なども恩恵を受けているという。

『L'évo』で
清掃スタッフとして働く、近くの住民は、店のオープンに驚きを隠せませんでした。

地元住民:「まさか、まさかと思ったよ。(店が)できるとは、聞いてたけど。まだ、今でも夢みたい。お客様が、都会から来るし。(村が)活気付いた。新しい空気。山にいる私としては、うれしい」

◯ L’évo(レヴォ)のある背景❗️
富山県の南西端に位置する五箇山(ごかやま)地方は、1500m級の山々に囲まれ、冬には2、3mの積雪がある豪雪地帯です。清流庄川(しょうがわ)(飛騨高地から日本海へ流れる115kmの一級河川)沿いの谷間に40の集落が点在し、そのうちふたつの集落、相倉合掌造り集落と菅沼合掌造り集落が1995年(平成7年)、岐阜県白川郷荻町とともにユネスコ世界遺産に登録されました。



五箇山の地名が初めて見られるのは室町時代、名前の起こりは5つの谷間(やま)(赤尾谷・上梨谷・下梨谷・小谷・利賀谷)から構成された集落群の総称と云われ、この利賀谷・利賀村にL’évo(レヴォ)はある。

今は、砺波地方南部平野部の福野町・福光町・井波町・城端町・井口村そして山間部の平村・上平村・利賀村の4町4村が合併し、南砺市が誕生している。